写真家 岡田敦 - Office Okada | Official Blog

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■ 『北海道新聞』2017年9月30日掲載

幻の島・ユルリの魅力発信・市民有志が「考える会」

 根室市落石地区昆布盛の沖に浮かぶ無人島ユルリ島の魅力発信を目指す市民有志の集まり「根室・落石地区と幻の島ユルリを考える会」が28日夜、設立された。馬、高山植物、海鳥―の三者がバランスを保って美しい風景を維持しているユルリ島の素晴らしさを、市内外に伝える活動に取り組んでいく。

 ユルリ島は昆布盛沖2.6キロの太平洋に浮かぶ周囲7.8キロの台地状の小島で、落石漁協が所有する。島の一部はエトピリカなど海鳥の繁殖地として道の天然記念物に指定され、一般の人は上陸できない。

 1950年ごろ、コンブを島に運び上げるため漁業者が馬を持ち込み、71年に人が島を引き揚げると残された馬は野生化した。多い時に30頭ほどいた馬は現在3頭を残すのみだ。

 市の委託を受け2011年から毎年島の調査を続ける写真家岡田敦さん(38)=稚内市生まれ=が今年3月に市内で初めて講演。馬が草を食べることで花々が濃く咲く島の様子を映像と写真で紹介し、市民の反響を呼んだ。

 考える会は、岡田さんの調査に毎回同行する早川昭貴彦さん(マルコシ・シーガル会長)が発起人代表となり、岡田さんの調査報告でユルリ島の魅力を知った自然愛好家ら12人で発足。28日のイーストハーバーホテルでの設立総会で早川さんは「ユルリ島の価値を根室の振興に生かしたい」と述べ、会長に選ばれた同ホテルゼネラルマネジャー田嶋靖照さん(46)は「知れば知るほど宝の島。多くの人に魅力を伝えていく」と抱負を語った。

 会は情報発信に加え勉強会を通し島の保全の具体策を考えていく。インターネットで寄付を集め、落石地区に岡田さんの作品を鑑賞できる施設の開設も目指す。会員も募集中だ。


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  1. 2017/09/30(土) 00:00:00|
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