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■ 『釧路新聞』2017年05月26日掲載

ユルリ島 保護か活用か 公開シンポで結論出ず

 道の天然記念物で鳥獣保護区であり落石漁協が所有する無人島「ユルリ島」をどうするべきか―。野生化した馬と高山植物、野鳥など特異な価値を持つ同島について、島の魅力にとりつかれた写真家や学芸員、地域住民らが在り方を考える公開シンポジウムが24日、根室市総合文化会館で開かれたが、結論は出ず保護か活用かは、今後の市民議論にゆだねられた形だ。(略)

 立ち入りが厳しく制限されている同島だけに、根室市教委の外山雅大学芸員は「人が立ち入ることで外来種の進入が懸念される。馬も自然に任せ、人が入る前の姿に戻すべきだ」と自然保護の立場を主張。市文化財調査委員の吉澤善子さんは植物分布調査に同行した際の結果を用いながら「400種が咲き、24の絶滅危惧種もある。高山植物の密度の濃さ、とくに白花品種の多様さは圧巻」と植物の魅力を発信。島の所有者で落石漁協の浄土昭雄専務は「個人的には馬と鳥と植物の関係で何か活用できないか考えている」と述べ、同島の野生馬の馬主で漁業者の庄林泰三さんは「(ミヤコザサを主食にする)馬がいなくなれば、隣のモユルリ島のようにササにおおわれ、花の多様性は失われる。馬を維持するなら今の馬がいるうちが生存率は高まる」とアドバイスした。(略)

岡田敦_ユルリ島_0531
 
 
  1. 2017/05/31(水) 00:00:00|
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